家の性能を重視する
まず、家の性能について説明します。
これに関しては良い方法があります。
『住宅性能表示制度』というものがあって、住まいの性能が建築前に等級や数値で確認することが出来るのです。
したがって、先ほどあげた①から⑧まではこの『住宅性能表示制度』でカバーできます。
あなたが家を建ててもらいたいと思う建設会社があるならば、その会社の標準仕様で作ったモデルプランの『性能表示データ』を見せてもらいましょう。
住宅性能表示とは
『住宅性能表示制度』とは平成12年に施行された『住宅の品質確保の促進等に関する法律』を元にした制度です。 それまでは、住宅の性能に関する「ものさし」になるものがありませんで。
それでは消費者が困るので、客観的に住宅の性能が判別できるように、このような制度が作られました。
この制度を利用すると、新築住宅を建ててもらう時だけでなく、建売住宅や中古住宅を購入するときなどに、一軒一軒違う住宅の性能を客観的に比較することが出来ます。
もしくは、住宅を建ててもらう前に自分の希望する住宅の性能を設計者に伝えることで、自分の望む性能の家を手に入れることも可能です。 このように、消費者の住宅購入に関する利便性を考慮して作られた制度なのです。
この制度では、住宅の性能を10分野32項目に関して表示することが可能です。 住宅の外見や簡単な間取図からではわかりにくい項目に関しても、数値でわかるようになっています。
住宅性能表示の10分野
住宅性能表示の10分野は以下の通りです。
① 地震などに対する強さ(構造の安定)
② 火災に対する安全性(火災時の安全)
③ 柱や土台などの耐久性(劣化の軽減)
④ 配管の清掃や補修のしやすさ、更新対策(維持管理、更新への配慮)
⑤ 省エネルギー対策(温熱環境・エネルギー消費量)
⑥ シックハウス対策・換気(空気環境)
⑦ 窓の面積(光・視環境)
⑧ 遮音対策(音環境)
⑨ 高齢者や障害者への配慮(高齢者等への配慮)
⑩ 防犯対策
このように多種多様にわたる項目を表示してくれるのがこの制度の良い点です。 中には集合住宅に限定される項目もあるので、戸建て住宅で全部を表示とはいきませんが、非常に有効な制度です。
従って、気になる建設会社が、そもそも『住宅性能表示制度』に対応できるのか、制度の内容をわかりやすく説明してくれるのかが、性能を重視される人にとっては判断基準の一つになると思います。
『住宅性能表示制度』に関しては詳しくお話しすると非常に長くなりますので、詳しくは別の機会にお話ししましょう。
さて、家の性能について話してきましたが、性能を表示してもらっても、その等級がどのくらい上なのか、どのくらい重要なのかなどは、自分で勉強するか、誰かに教えてもらわないと、なかなかわかりにくいと思います。
そういう人のために、もうひとつ便利な制度をお話ししましょう。
最後までお読みいただきありがとうございます。
こっそり教えますシリーズ、次回もお楽しみに♪
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