光熱費をテーマに。ということで今回は窓についてお話ししたいと思います。
断熱の一番の鍵になるのが「窓」です。
それは暖かさも寒さも、どちらも「窓」から出入りするからです。
暖かい家で暮らしたいなら、壁や床の断熱材の話よりも、はっきり体感できるのは「窓」です。
その大事な窓に対してできる断熱対策として2種類の方法があります。
窓の性能をアップグレードする「トリプルガラス、真空ガラス、木製フレーム」と、
窓の性能そのままで内側にもう1枚窓をつける「二重窓」
新築を建てる場合、9割以上の建て主は「窓の性能をアップグレードする」を選ぶのではないでしょうか。建築会社側も最初から二重窓を提案するところはかなり少ないと思います。
ですが、一度でも二重窓を体感したひとは、二重窓のほうが暖かいと答えるんです。
ここから建築会社もほとんど知らない特別な話です。
高性能なトリプル樹脂サッシにアップグレードしても、かならずフレームの下に「穴」が開いているんです。なんと、その穴はサッシの室内側に開いていて、外とつながっています。
さて、なんのための穴でしょう?名称は「水抜き穴」といいます。
窓におこる結露を外へ排出するため、室内側の窓掃除したときの水を外へ排出するためとかでしょうか。
そもそも私たちは結露のしない家づくりを日々考えて作っています。
なのに、この水抜き穴から外気が侵入してその部分が冷やされ結露の原因となります。
「結露を外へ排出する穴があるために結露を起こす。」
高気密住宅でもこの穴は塞がないので、この部分から寒い外気がちょっとずつはいってきます。
ぜひ、冬の時期に温度センサーで穴の部分計測してみましょう。
そして、二重窓をするときに取り付けるサッシの構造はどうなっているかというと、この「水抜き穴」はありません。それに加え、防音性能もかなりアップします。
もう新築して住んでいるご家族も、建ててみてやっぱりちょっと寒いなぁと思ったらリビングだけでも二重窓試してみてください。2023年は室内窓のリフォーム補助金が充実してます。
とくにオール電化住宅でエアコンや電気式暖房で暮らしている家族は、「電気代が値上がりして…」と悩むよりも、リフォーム補助金を考えながら窓対策をすることで、今年も来年も続く「エコ」な生活+快適なくらしにつながるかもしれませんね。

トリプルガラス:3 枚のガラスと 2 層の空気層でできている複層ガラス。
真空ガラス:2枚のガラスの中間に真空層でできている複層ガラス。
木製フレーム:文字通り木でできたサッシ。木の風合いをそのまま活かすことができる。
二重窓:外の窓の他に内側にもう1枚窓を取り付けること