
今回ご紹介する住宅のポイントは何と言っても「黒い壁」×「木目」の色使いです。
住宅街の真ん中にある現場。
お客さまは「他と違うちょっとカッコイイ外観のイメージ」とのことでした。
黒という色はとても強い色です。目を引くことはもちろん、高級でシックなイメージを与えます。ただしその反面、重たさや無機質感を与える色です。
この黒という色のメリットを活かし、デメリットを抑えるのがアクセントとなる「木」の役割です。この家の外観は目に飛び込んでくる「黒」と「木目」のバランスが非常に重要となるわけです。
ですので、玄関の上にあるウッドデッキのようなバルコニーと、大きな軒(屋根端の建物より外部に出たところ)の裏側の米杉(ベイスギ、ウエスタン レッドシダーとも言われます)がこの家のかっこよさのポイントになっています。

一般的な排水溝や防水層のある通常のバルコニーとは異なり、すのこ状になっているため、雨を貯めずに下に落ちるようになっています。
こうして設計されたバルコニーは、2階にあるリビングと段差なく結ぶことができ、よりリビングが広く窓の拡がりや外との一体感が出ています。
また、なるべくバルコニーに雨が落ちないようにするために大きな軒をつくっています。この軒の裏側に米杉を使うことで、さらに「木」の印象が強くなります。
こうすることで、「黒い壁」×「木目」のバランスがとても絶妙で、住宅街でも一際目を引くシックでカッコイイ家を実現することができたのです。

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