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雰囲気のある照明計画とは? 間接照明をどう配置するかを考える



ハウスメーカー側が照明計画を考える時どうしても不安になるのは、完成した後に「ちょっと暗い」と言われることです。照明は追加工事が簡単にはできない部分なので、どうしても「ちょっと暗い」と言われない照明計画を考えます。その結果、だいたいの家は明るすぎる“過剰照明”に設計してしまうものです。多めに照明を入れて「ちょっと暗い」というクレームがこないようにするのがハウスメーカーの考えになります。


しかし、リビングなど人が集まる場所、自分がリラックスする場所は、雰囲気のある落ち着いた空間にしたいという方も多いんです。照明を「明るくしすぎないようにしたい」という希望が出たときに、弊社ではしっかりとヒアリングを行ない、必要なところは明るく、その他は雰囲気がでるように抑えて設計し確認しています。


ご家族にどんな感じがいいか伺うと「暗くない程度」と希望される場合が多いので、間接照明だけで過ごせる光量で設置しつつ、予備のダウンライトを入れて「ちょっと暗い」と感じたときの保険をつくっておきます。極論を言えば、勉強するところ、料理や作業をするところだけは明るくして、そのほかは最低限の照明で十分ではあります。ただ「暗い」、「明るい」については、夫婦でも差があり、お互い「暗くてもいい」と夫婦の考えが一致するパターンは少ないんです。だからこそ、照明計画を一緒に考え検討する時間は大切になります。



間接照明自体、普通の照明よりはコストがかかるので、リビング、玄関などの“見せる場所”に設置することをおすすめしています。寝室に長くいる方であれば別ですが、寝るだけなら、あまりおすすめをしていません。寝室によくあるシーリングライトは、調光、調色機能付きなのに10,000円程度で購入できるため、寝室や子ども部屋などコストカットしてもいいと思える場所に適しています。ただし、どうしても“アパートの部屋っぽさ”がしてしまうので、それをやめたいときには、新たにダウンライトや間接照明を考える必要はありますね。


照明は最低限の光量でつくるのが、おしゃれに見えるやり方。例えば四隅が暗いと思ったら、フットライトを追加したり、スタンドライトで対応したりもできます。照明をつけるのは、朝と夕方がメイン。朝は日が入れば消すと思います。ほとんどが夕方から寝るまでの時間です。その間は、明るい部屋づくりをやめて、睡眠導入を含め、雰囲気のあるおしゃれな照明にする計画をご提案しています。


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