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こっそり教えます ver.7



簡単な例を挙げれば、鉄骨や鉄筋コンクリート造の住宅ならば二階角部屋の外に面した二面の両側にバルコニーを作れます。 一方在来木造住宅の場合、床梁をバルコニーの床までそのまま伸ばして丈夫なバルコニーを作ろうと思ったら、角部屋のどちらか一面にしか設置できません。 木構造を考えながらプランを作らなければならないのです。

また、木構造には限界があります。 デザインに懲りすぎると、耐震性能を確保しにくくなったり、防水工事がしづらくなることがあります。

もし、見た目もカッコいい木造住宅を設計事務所に頼みたいと思ったら、木造が得意な設計事務所にお願いすると良いでしょう。



建設会社の安心感

次に、会社の安心感について

安心感については、何を持って安心と感じるかは難しいところです。

特に、施工中に会社が潰れない事を重視するならば、比較的規模の大きい建設会社を選べばリスクは低いでしょう。

ただし、巷には『完成保証』という制度があります。 もし、中小の建設会社に頼むなら、『完成保証』の制度を利用している建設会社に依頼するとよいでしょう。 この制度が利用できる建設会社であれば、万が一、家の建築中にその建設会社が倒産したとしても、一定の条件のもとではあるものの、きちんと家を完成させることが可能です。

しかし、『完成保証制度』が利用できる建設会社は意外と少なく、また『完成保証制度』を利用できる棟数に枠を設けられている場合があります。

したがって、自分が家を建ててもらう際には、完成保証がかけられるかどうかを事前に確認すると良いでしょう。

建設会社の工事ミスについては、『瑕疵担保保険』が義務付けられているので致命的な部分に関しては多少安心です。

しかし、保険の適用範囲は主要構造材と雨漏りだけなので、それ以外に関しては当てになりません。

そう考えると、きちんと工事をしてくれているかが心配になってきます。

毎日現場に出向いて工事の状況を確認にすれば、きちんと工事をしてくれているのかがわかりそうなものですが、実は全くそんなことはありません。 大多数の人は、実際の工事現場を見ても、正しく施工できているのかどうかを判別できないものです。

このようなことにお勧めなのは、『第三者による現場チェック』です。

前述した『住宅性能表示制度』では建設住宅性能評価を受けると、家が完成するまでに4回の現場チェックが必須となります。 つまり、この制度を利用すると、性能にプラスして現場のチェックまでついてくるのです。よって、施工がきちんとされているかが心配な人は、是非『住宅性能表示制度』を利用してください。

多くの建設会社で工事監督が現場管理を行いますが、それは自己検査です。 自己検査は余程の会社でないと限界があります。

世の中には工事チェックを専門にしている業者もありますし、第三者検査を売りにしているグループもあります。

中には全棟第三者検査を実施している工務店もあるので、気になった会社があれば家が完成するまでにどのようなチェック体制があるのかを調べてみてください。

きちんとした施工の重要性について詳しく説明すると長くなるので、また別の機会にお話しします。


最後までお読みいただきありがとうございます。

こっそり教えますシリーズ、次回もお楽しみに♪

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